Kalanchoe.

「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「あなたを守る」「おおらかな心」

Kさんのこと

 

 

Twitterでボロクソ言われている某腐女子をみて、同じ中学にいた女の子のことを思い出したのでつらつらと書いてみる。

卒業してからかれこれ5年は経つので時効だとは思うし本人がこのブログを読んでいるのかもわからないし本人は私の連絡先を知らない(ただし家の住所と電話番号走っていると思う)ので、書いても大丈夫だとは思うけど… 怒らないでください。

 

 

その子はKさんといった。Kさんはいつも真っ黒な髪をひとつにまとめ後手にしばっていた。

肌が真っ白で、お洒落とは程遠い、ものをよく見ることに特化した眼鏡をかけ、ふっくらとしたおもちみたいな身体を、ちょっと薄汚れたセーラー服で包んでいる。スカート丈は他の女の子と比べると長い。白いハイソックスがタイツのように見える。

給食を食べ終わり、周りの女子が歯を磨いている中Tさんは歯を磨いていなかった。

Kさんは俗に言う「オタク女子中学生」だった。ジャンプが好きだったし深夜アニメも好きだった。深夜アニメは兄の影響だと言っていたけどとにかくジャンプが好きで銀魂とブリーチとハンターハンタービックリマン女神転生が好きだった。

字が綺麗で絵も(周りと比べたら)上手かった。美術部に、剣道部と掛け持ちで入っていたけど剣道部はじきに行かなくなり美術部に入り浸るようになった。

厳しい先輩が卒業したころ、Kさんはいつのまにか「アンソロジー」と呼ばれる分厚い漫画を学校に持ってきていた。

漫画は本来持ち込み禁止なのだが、美術部は顧問の先生が元漫画家で、活動の中で部誌として同人誌を出すくらいだったので、美術部の中では漫画の持ち込みが許可されていたのだった。

周りの部員たちがちゃおやらなかよしやらジャンプやらを読んで必死に原稿用紙にトーンを貼っている中、Kさんは一人アンソロジーを読んで鼻息を荒くしていた。

そのアンソロジーは「BL」ものであった。私は好奇心からKさんにその本を貸してもらったが、自分の知っている男性キャラクターが真っ裸でもみくちゃにされているイラストを見てショックを受けてしまった。

Kさんは腐女子だった。春に出す部誌に、銀魂の某キャラと某キャラのBL漫画を載せようとして、周囲に大不評を買っていた。

 

 

Kさんは頭が良かった。

Kさんは県の中でも有数の進学校に行くんだと思っていた。

Kさんはその進学校の前期募集試験で落ちた。直前まで勉強もせず漫画を読みアニメを観て絵を描いていたからだ。

Kさんは後期試験でも落ち、滑り止めで受けた私立の高校に行くことになった。

 

 

Kさんに会ったのは成人式の後の同窓会。

その後は知らないけどきっとどこかで元気にやっていると思う。

Kさん、まだ銀さんみたいなツッコミスキルは健在ですか。

 

 

 

おわり。